クリソミリア
国立大学法人弘前大学の研究成果を活用した子どもの発達支援の研究室です
クリソミリア|子どもの健やかな発達支援
発達が「気になる子」も支援する

親子の関係性を築く
乳幼児期の脳には必要以上の神経細胞が存在しており、使わないと削除されていきます。つまり脳細胞の成長には周囲からの適切な刺激が必要ですので、脳の成長から考えても乳幼児期の養育や教育の支援は重要です。
発達障害は、生まれ持って脳の仕組みに違いがあることで生活などに支障が出てくる脳機能の障害です。発達障害で見られる特徴のことを「特性」といいます。特性が影響して困り感が出てくることもあれば、様々な処理能力が未熟なために周囲の環境によって困り感が出ることもあります。
親の育て方やしつけの悪さ、本人の努力不足によって発達障害になると言われていたこともありますが、それは間違いです。本人の言動によって周りが困ってしまうことがあるかもしれませんが、それはわざとではなく、実は本人が一番困っているのかもしれません。
発達障害は、自閉スペクトラム症、注意欠如多動症、限局性学習症等の障害の総称であり、「発達障害」という診断名はありません。特性です。
特性の現れ方は人それぞれで、同じ診断名でも特性には一人ひとり違いがあります。その人自身の得意なことや苦手なことを知り、得意なことは伸ばし、苦手なことは必要に応じてサポートすることが大切です。
本人の“得意”“不得意”を知り支援する

Features
乳幼児の発達評価支援
発達障害に対する特別支援教育の利用は10年前の3倍です。
発達障害全体の有病率は10%と推定され、早期介入の効果も実証され、当事者や保護者のニーズは上がっています。しかし、自治体が行う乳幼児健診での早期発見率は1%前後であり諸外国と比べて施策は10年遅れています。
遅れの最大の原因は、統一したスクリーニングがなく、実施するかも自治体任せで、実施していない自治体もあります。また、紙調査は手間がかかって大変など、早期発見を加速できない原因があります。
我々が提案する解決策の一つ目は、3歳児発達スクリーニングの社会実装です。
3歳で最も変化が大きい社会性の発達に主眼を置いた14項目の簡便なスクリーニングにより、何らかの発達障害のリスク児を抽出することができます。
二つ目はWEBシステム化です。入力および事務処理時間の短縮により、保護者・自治体双方の負担を減らすことができます。

ともに未来へ
弘前大学大学院保健学研究科
総合リハビリテーション科学領域
弘前大学医学部心理支援科学科
幼児期に発達障害傾向を検査する
スクリーニングツール
先端事例の研究発表
イノベーション・ジャパン2020
近年、世界的に発達障害支援への関心が高まっています。
神経発達障害は早期発見し、早期支援を行うことが重要です。幼児期の中でも5歳は、神経発達症群(NDD)が総じて目立つ時期であり、就学前に発達アセスメントを終え、適切な教育を受けることが望まれています。
本学は弘前市と連携し、就学前の5歳児を対象とした発達健診を2013年度から実施しており、多人数から発達障害傾向にある対象者(リスク児)を精度よく絞り込むツールを開発しました。
ABOUT US
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SAITOU MANABU
斉藤 まなぶ
弘前大学, 保健学研究科, 教授
国内・海外の行政や研究機関と連携します
スクリーニングの効率化を目指します
エビデンス(医学的根拠)ベースの活動に徹します
デジタルを活用し全ての人が利用できるサービスをつくります
皆様からのコンタクトお待ちしています。

子育て中の親御さま

行政のご担当者さま

大学関連研究者さま